みなさん、愛猫をしつけようと思ったことはありますか?
でも、うまくいかないことが多かったのではないでしょうか。
これは、そもそも猫は犬とは違い、しつけをできる動物では無いからです。
では、なぜ犬はしつけができて猫はしつけができないのでしょうか?
今回はその謎について迫っていきたいと思います。
猫は自由な生き物!
猫ちゃんと暮らされている方にとっては、言われるまでもないことだと思いますが、猫は自由にやりたいように生きる生き物です。
違う言い方をすれば「無理はしない」「自分に正直」と言えます。
承認欲求が犬などに比べて希薄な為、褒められるために何かをしようという気持ちは全くと言っていいほど無いそうです。
なぜなら、猫が食事を貰ったりいい子いい子して貰う為に何かをするということはあまり聞いたことがありませんよね。
彼らの思考は、怒られたら「不愉快」「怖い」、撫でられたり、ご飯を貰ったら「気持ちいい」「嬉しい」という感覚でしかないのです。
逆に犬は甘やかし続けると、自分が家の中で一番偉いと思うようになり、犬が飼い主をこき使うことが起きたりします。
友人宅の犬は奥さんが「ご主人様」、子供が「友達」、旦那(友人)が「召使い」というヒエラルキーが確立しています。
猫が自由気ままに見える理由とは
猫と人間の関係は約一万年前、地中海のメソポタミアで人類が農耕を始めたころに穀物をネズミから守る家畜として飼われたと言われています。
しかし、猫は元々肉食動物であり、犬などとは違い群れで生活をする動物ではありませんでした。
ではなぜ人と生活をするようになったのでしょうか?
その大きな理由は人と暮らすことによる身の安全の確保、食事の確保が理由だと言われています。
大昔、猫が人間と暮らし始めた頃は必要なたんぱく源であるネズミを捕食できる上に、人間の残飯や外敵から守って貰えるというメリットがあったのではないでしょうか。
本来群れで生活しない猫が、人間と生活をする方が「無理をしない」で生活ができるため、人間と暮らす事を選んだのだと考えられます。
猫が「自由気まま」に見えるのは人に媚びず、何事にも「無理をしない」生き方を貫いている証拠ではないでしょうか。
もし叱る場合は現行犯で
もし猫ちゃんが問題行為をした場合、怒るタイミングは事後一秒以内と言われています。
これは見張っていない限りはほぼ不可能です。
犬であれば、粗相をしたり壁をボロボロにした場合はそれを見せながら怒るという事ができるのかもしれません。
しかし猫の場合はそんなことをされても何のことだかさっぱり分からず、ただただ嫌な事をされているという感情しか持たないのです。
猫ちゃんによっては反撃してくる子もいるでしょう。
それを続けることで、猫ちゃんの飼い主への愛情や信頼も薄れていってしまいます。
ですので、もし猫ちゃんを叱る場合は現行犯目撃1秒以内が原則と言われています。
それでも悪いことをすること自体が簡単に治るわけではないので、猫ちゃんが悪いことをしないよう、他のことに関心を向けてあげることが大事です。
例えば、壁でつめとぎをする猫ちゃんには研ぎ心地の良い爪とぎを用意するとか、服の紐を噛んだりボロボロにする子には紐のおもちゃを用意するなどです。
後、絶対にしてはいけない怒り方が、猫の名前を呼んで怒ることです。
これをすることにより、自分の名前に対して良い印象を持たなくなってしまいます。
怒るときは「シッ!」などの短い言葉で怒るようにしましょう。
まとめ
みなさんいかがでしたでしょうか?
猫の本質はもともと集団生活に向いていません。
そして人間の為に空気を読むようなことはしてくれない為、しつけをすることは無理に近いと思った方が良いかもしれません。
また、怒るタイミングを逃してしまうと猫がただ不愉快な思いをするので気を付ける必要があります。
猫ちゃんが悪いことをする前に、それ以上に興味を示すことを事前に提案してあげることが一番円滑にいく方法ではないでしょうか。