キャットショーの目的は何?参加資格やルール、マナーをご紹介!

みなさんはキャットショーに見学に行ったり、参加されたことはありますか?

猫が大好きでもブリーダーさまではない限り、キャットショーに足を運ぶことは少ないのではないでしょうか。

私も少し前に知り合いのブリーダー様に連れて行って頂くまでは全く未知の世界でした。

 

今回は私のようなキャットショー初心者でも分かるように、参加資格やルールやマナーなど分かりやすくまとめてみました。

キャットショーの目的

こちらを見つめる猫

世界初のキャットショーは1871年にイギリスのロンドンで開催されました。

当時は富裕層の間で始まったショーでしたが、現在では優秀で健康なペディグリーキャット(血統猫)やハウスホールドペット(家猫で雑種やミックス)の育成や純血種の改良や普及、種の保存を目的として行われています。

また、キャットショーは新しい猫種が紹介される場としても使われます。

私が同行させて頂いた方も当時日本ではこの方だけがブリーディングをされていた猫種で、普及と種の保存を目的とされておりました。

参加資格

キャットショーと聞くと「血統書付きのお猫様しか参加できないんでしょ?」と思われている方が多いですが、そんなことはありません!

 

実は健全な猫であれば、皆さまのご家庭の猫ちゃんも参加する資格はあるのです。

 

ただ、色々な部門があるため、もちろん参加できない部門も中には存在します。

 

参加資格

・出陳猫が、ショーの開催日に生後4か月を迎えていること

・申込書に不備なく記入し出陳料を支払っていること

・出陳する猫が全ての身体的特徴を備えていること

・ショー開催日21日前までに伝染病などが発生した猫舎からは出場ができない

キャットショーのルール

ショーの形式

ルールはショー形式で行われます。

通常は4リング制で各リングには担当する審査員の氏名と審査の内容が書かれています(LH・SH・AB)

LHはロングヘアー、SHはショートヘアー、ABはオールブリードです。

 

4リング制の場合は1つのリングごとに合計4回の審査を行い、ひとつのリングにつき1人の審査員が担当します。

審査は被毛の長さ(LH、SH)に分けて審査するスペシャリティーと公認されている全ての猫種を審査する(AB)オールブリードに分かれて行われます。

ケージの中の猫を一匹ずつ審査台に出してから細かく審査し、その後全体と比較審査を行った後、リボンを与えて順位を決めます。

ショーの進行とリボンの色について

・第1次審査

猫種別、タイトル別に分類され審査を行います。

タイトル、性別ごとに1~3席が選ばれリボンが与えられます。

リボンの色は1席(青)、2席(赤)、3席(黄)です。

・第2次審査

猫種ごとで、性別やタイトルの区別に関係なく毛色のみの分類によるベストオブカラー、セカンドベストオブカラーが選ばれます。

リボンの色はベストオブカラー(黒)、セカンドベストオブカラー(白)です。

・第3次審査

猫種別による1位ベストオブブリード、2位セカンドベストオブブリードが選ばれリボンが与えられます。

保有しているタイトルや性別は問いません。

リボンの色はベストオブブリード(茶)、セカンドベストオブブリード(オレンジ)、性別関係なくチャンピオン、オープンの中での1位が(紫)です。

・ファイナル

オールブリードの審査では短毛種と長毛種を合わせて上位10頭、LH、SHの各スペシャリティーの審査では短毛種と長毛種の上位10頭が選ばれ、選出された猫にはロゼットが与えらます。

キャットショーのマナー

見学者マナー

・審査員へ質疑などをしないこと

・出品者の猫の控えケージを覗き込んだり、叩いたり、指を入れることは絶対にしないこと

・写真撮影をする場合は必ずオーナーの許可を得て、ショーの妨害にならないように配慮すること

・ショー会場内で飲酒や喫煙をしないこと

・他オーナーの猫に勝手に触れないこと

・大きな物音や声を出さないこと

出陳オーナーとしてのマナー

・予防接種をしておくこと

・爪は切っておくこと

・ショー会場での交配は行わないこと

・全ての審査が終了するまで出陳した猫はショー終了時まで会場に居ること

・審査員に異議申し立てや質問をしないこと

まとめ

みなさんいかがでしたか?

キャットショーは健全な猫の育成や純血種の保存、改良、普及を目的に行われるショーです。

純血種の猫だけでなく、健全な家庭猫であれば出場が可能ですが、参加されている方はブリーダーの方が多く、みなさんとても真剣です。

もしキャットショーに参加する場合は、事前にキャットショーを運営する公式サイトの注意事項やルール、申し込み方法をしっかりと把握しておきましょう。

 

見学をされる方も、今回ご紹介させて頂いた知識があると見るのがぐんと楽しくなると思います。

マナーを守って是非楽しい時間をお過ごしください!