愛猫の異常を早期発見する確認項目とは?「歯茎編」3つのチェック項目

本来、健康な猫ちゃんの歯茎は引き締まったピンク色をしています。

しかし、それ以外の色の場合はどのような危険が潜んでいるのでしょうか?

今回は歯茎の色に隠された猫ちゃんの健康状態について解説したいと思います。

※今回の写真はわが家の愛猫ビーフ先生にも協力いただきました!

歯茎の異常をチェック!色で見分ける3つの確認事項

①歯茎が白い場合

猫ちゃんの歯茎が白くなっている場合は、感染症や病気、中毒によって引き起こされる貧血などが考えられます。

貧血は血液中の赤血球やヘモグロビンが少なくなり、全身に酸素を送ることができなくなる為、さまざまな組織が酸欠状態になります。

歯茎の色以外にも元気が無かったり、呼吸の乱れ、食欲が無いなどの症状が出ているようであれば、すぐに動物病院へ連れて行ってあげてください。

②歯茎が赤い場合

猫ちゃんの歯茎が赤くなっている場合は主に歯周病や歯肉炎、扁平上皮癌などが考えられます。

これらは酷くなるとよだれを垂らしたり、痛みで食事がとれなくなってしまう為、早く治療をしてあげてください。

歯周病や歯肉炎の原因としては歯石や歯垢を溜めたことにより、細菌が増殖し歯肉が炎症を起こすことが原因です。

歯周病や歯肉炎を放っておくと歯が抜けてしまったり、口腔内の細菌が体内に取り込まれて、内臓疾患を引き起こすと言われています。

このような病気を事前に防ぐためにも、仔猫の頃から歯磨きに慣れさせてあげることが重要です。

扁平上皮癌の場合は、歯茎が赤く盛り上がり、腫瘍になっていることがあります。

原因は様々で、色々な疾患や加齢、遺伝、煙草の副流煙などで引き起こすと言われています。

この病気は命に関わるため、早急に治療をしてあげる必要があります。

すぐに動物病院で受診させてあげてください。

③歯茎が黒い場合

猫ちゃんの歯茎が黒くなっている場合は、色素班、血豆、悪性黒腫瘍が考えられます。

茶トラ多くは命に別条が無い、色素班と呼ばれる模様の可能性がありますが、腫れていたり、区別がつけられない場合は、獣医さんの判断を仰ぎましょう。

血豆の場合は、固いものを食べて歯茎が傷がついたりすることで出来ることが多いですが、牙の長い猫ちゃんの歯が歯茎にあたって傷つき、そこが血豆になる場合もあります。わが家の猫がそうでした。。

大体は時間と共に治りますが、慢性化する場合は一度獣医さんに相談してみましょう。

最後に悪性黒色腫ですが、こちらは猫は滅多にかからないと言われていますが、癌の一種で転移する可能性があり、抗がん治療が行われる場合があります。

まとめ

みなさんいかがでしたでしょうか?

猫ちゃんの歯茎の色は目と同様に、獣医さんが最初にチェックする項目と言われています。

色によっては様々な病気の可能性をはらんでいる為、普段あまりチェックされない方も、1か月に一度はチェックしてあげてみてはいかがでしょうか?