猫の去勢・避妊手術の必要性
猫は繁殖力が高い動物ということ知ろう
大体、雌の猫は生後7~8か月、雄は1歳前後で子供を産むことができるようになります。
雌の猫は交尾の刺激によって排卵するため妊娠の確立が90%以上と非常に高く、子供を産むまでの期間は2か月ちょっとと非常に短いのです。
そして一回の出産で2~5匹の子猫を産み、放っておくと年に2~3回の出産をする猫もいます。
猫は産もうと思えば一生のうちに100匹近い猫を産むことが可能なほど繁殖能力が高い動物なのです。
不幸な猫を増やさないためにも
子供を産ませる予定が無い場合、去勢・避妊手術を選択するのが通常です。
ただ、中には「かわいそう」「手術費が高い」「面倒」という理由で去勢・避妊手術をしない飼い主様が居ます。
増えてしまった猫を飼育放棄をしたり、発情しても生殖行為をできずに抑圧される方が猫にとって余程かわいそうだと思いますし、猫のスプレー行為や発情の鳴き声に悩まされる方がよっぽど大変です。
飼育放棄される猫や生殖衝動を抑制されて苦しむ猫ちゃんを増やさないためにも繁殖の予定が無い方は去勢・不妊手術を検討されてみてください。
猫の去勢・不妊手術のメリット
鳴き声やケンカが少なくなり性格が穏やかになる
発情した猫の鳴き声は本当に大きく、飼い主の精神的ストレスや集合住宅であれば他人に迷惑をかけることになります。
しかも定期的にその発情が何度も繰り返されるのです。
しかし、去勢・不妊手術をした90%がそういった発情の鳴き声に悩まされることが無くなり、雄に多い攻撃的な性格が穏やかになります。
わが家のビーフ先生(猫)は野良猫出身の為、去勢前はとてつもない凶暴な猫でしたが去勢をしたことにより夜鳴きも無くなり、性格が穏やかになりました。
私は繁殖などは全く考えておらず、猫が生殖行為を出来ないことで大きなストレスになるくらいならと躊躇なく去勢を選びました。
それにより、猫も人間もお互いストレスの無い生活を送っています。
病気やケガが減る
雄猫は雌を求めての喧嘩が無くなるのでケガのリスクが少なくなります。
また雌猫は子宮蓄膿症や子宮内膜炎、乳腺腫瘍と言った命に関わる病気を避けることができ、妊娠出産による消耗が無いことから老化が遅く、出産を繰り返す猫よりも長生きできることが多くなります。
スプレー行為が減る
雄猫は大人になると縄張り意識を持ち始めるため、自分の縄張りを誇示するために色々な場所に尿よりキツイ臭いがするスプレー行為をするようになります。
発情をするとその行為が頻繁になるため、家で飼っている場合は床や柱や壁、カーテンなどあらゆる場所にするため家中があっという間に臭くなってしまいます。
しかし、去勢をすることでほとんどの場合はこのスプレー行為が無くなります。
猫の去勢・不妊手術のデメリット
医療行為に100%の保証が無い
滅多にないことですが医療行為に絶対は無い為、僅かながらもリスクはあります。
ただ、手術自体は雄の場合は10分程度、雌でも30~1時間と短い時間で、日帰りや一泊で帰れる程度の内容です。
基礎代謝が下がるため太りやすくなる
ホルモンバランスの変化や発情行為のエネルギー消費をしなくなることで太りやすくなる傾向があります。
しっかり運動させてあげれば問題ありませんが、去勢・避妊手術をした猫用のフードも売られているので、そういったものでカロリーコントロールしてあげると良いですね。
まとめ
猫にとって去勢・不妊手術は雄は10分程度、雌は30分~1時間と大きな手術にはならない為、負担になるものではありません。
むしろ、飼えなく猫が増えたり生殖行為ができずに鳴き続ける猫を見る方が辛いことではないでしょうか。
また、鳴き声やスプレー行為など飼い主様を悩ませる問題が減らせるとなれば、繁殖を考えていない限り迷う理由はないと思います。
手術をすることで太りやすくなるなどのデメリットはあるものの、運動や食事でフォローは可能ですので、計画的な繁殖を考えていないかたは是非検討をされてみてください。