自由気ままな猫に「しつけ」をすることも難しいのに、ましてや犬のように「お座り」や「お手」なんて、絶対に無理!!
テレビや動画投稿などで見る、芸達者な犬のような猫なんて稀なんです。
と思っている方は多いと思います。
でも、猫が飼い主の指示通りに反応する姿は、何とも愛くるしいですよね。
結論から言いますと、猫にも「お座り」や「お手」は出来ます。
前回の「しつけ」の記事でも書きましたが、私の飼い猫のピースは、「お座り」「お手」「おかわり」「待て」「よし」が出来るのです。
今回は、どのようにして「お座り」「お手」などが出来るようになったか、私の経験談をお伝えしますね。
猫に「お手」「おかわり」「待て」はできる?
「お座り」や「お手」と言ったら「犬」を思い浮かべる人は多いかと思いますが、実は猫でも教えたら出来るようになるのです。
※ただし、全ての猫が出来るようになるわけではありません。
犬は群れで生きるために、飼い主の命令に従う習性がありますが、猫は単独行動を好むために、自分が興味があるときにだけ言うことを聞きます。
- 犬は根気があるが、猫は飽きっぽい。
- 犬は飼い主を主人だと思うことが出来ますが、猫は自分が主人だと思っている。
など、犬と猫では性格や思考回路が違います。
また、猫は拘束されるのが大っ嫌いな性格で、興味がないものには見向きもしません。
しかし、逆を言うと「興味のあること」や「好きなもの」を有効に使うことで、自主的に「お手」や「お座り」などの芸を覚えてくれる可能性が高くなるのです。
次はこれらを利用したわが家のしつけ術をご紹介したいと思います!
猫の「お手」「おかわり」「待て」の教え方(わが家の成功例)
私も猫に「お座り」「お手」など出来るはずがない!!っと思っていた一人でした。
なので、我が家に初めて先住猫ピースが来た当初は「猫だから犬のような芸は出来なくて当たり前のこと」という軽い気持ちで、
- ご飯を準備している時には邪魔されないように「待て」
- ご飯を食べる直前にがっついてほしくないので「お座り」「待てよ~」「よし!!」
を毎日繰り返していました。
しつけをしている最初の頃は、「お座り」と言いながら、ピースのおしりをポンポンとたたき座らせます。
「待てよ~待てよ~」と言いながら、両手でピースの体を静止する。
慣れてきたら徐々に手を放していきますが、動いたらまた両手で体を静止します。
手を放して「よし!」っと言ってご飯を食べてもらいます。
すると、半年後には、体を触らなくても「待て 」「お座り」「よし!!」が出来るようになっていました。
感動した私は、ご飯の準備で「待て」をしている延長線で、次はキャットフードをピースの頭の上あたりに持って「お座り」、顔の前に持ってきて「お手」と言いながらピースの左手の肉球を軽く握ってから「出来たね~」と言って、手に持っているキャットフードを食べさせる。
という流れを毎回繰り返していると、今度は「お座り」「お手」が出来るようになったのです。
もちろん出来た時には沢山ほめて「いい子いい子」をしてあげます。
調子に乗った私は、今度はもしかして
「おかわり」なんかも出来ちゃう??
っと淡い期待をいだきながら、左手で「お手」した後に右手の肉球を握りながら「おかわり」を続けていると、「おかわり」まで出来るようになったではありませんか!!!
これには、想定外のことでビックリ。
ピースもしかして天才?っと思った私は、次に片手にキャットフードを握り「どっちどっちどっーち?」とピースの前に両手を出し、キャットフードを握っている手をタッチして当たると食べることが出来る。
という遊びを繰り返していると出来るようになりました。
ただし、これらはご飯前にだけやっていたので、今はお腹が空いている時で機嫌が良い時だけにやってくれます。
おっとりで超が付くほどマイペースな性格のピースは、「お座り」「お手」「おかわり」「待て」「よし」が出来るようになるまでに1年ほどかかりました。
ちなみに、新入りのおてんば娘のちゅらは、落ち着きがないので、教えることが難しいです。
うちに来た頃は、野良猫の気質が強く、ご飯前には「早く食べさせろ~」っと大騒ぎ。
ご飯もお皿を置く前から食べ始める子だったので、ご飯を準備している間の「待て」、食べる前の「お座り」「待て」「よし」を今でも繰り返し教えているところです。
おかげで、今は、ご飯を準備している間の「待て」だけは出来るようになり、大騒ぎすることはなくなりました。
教える時の注意点
猫に「お座り」や「お手」などを教える時の注意点は、
- 無理やりやらない
- 短時間で終わる
- おやつを使う場合は、大好物やワンランク上のおやつを与える
- 遊びの延長として楽しみながら教える
①と②は、猫はきまぐれで、自由に生きる動物なので、機嫌が良いときに5分以内を目安に教えると良いでしょう。
反応が薄かったり、興味がないときには嫌われるので中断しましょう。
③は、猫は自分が興味があるものでないとやりません。好きなものやおやつで、興味を引き出してあげましょう。
ただし、おやつをあげる時には、肥満の原因にならないように調整してあげてください。
④は、「お座り」や「お手」などを教えることは、あくまでもコミュニケーションを取る手段だと思っています。
出来るから良い!!出来ないから悪い!!ではなく、出来ても出来なくても可愛い飼い猫です。
お互いに遊びながら楽しみながら、より良い関係性を築くことができると良いでしょう。
まとめ
私の場合、猫に芸は出来るはずがない!!っと思いながら、ただ軽い気持ちで遊びとコミュニケーションの一環として教えていたので、ネットや本で調べることはしませんでした。
あくまでも自己流ですが、猫にも「お座り」「お手」「おかわり」「待て」「よし」などの芸を教えることが出来ました。
飼い主が、飼い猫に芸を教えることは、コミュニケーションを取る手段として、遊び感覚で、楽しく、根気強く続けると、出来るようになります。
飼い猫の性格や習性を利用して、好きなものや、おやつで教えてみてはいかがでしょうか。