猫は歳を取っても見た目はほとんど変化はありません。
しかし、十歳を過ぎるころから徐々に老化の症状が見られるようになります。
私たちは人間のお年寄りと同様に、歳を取った猫には接し方を変えてあげる必要があります。
今回は高齢に差し掛かった猫に見られる症状とその接し方についてお話したいと思います。
老化現象はいつから始まるの?
猫の高齢期は大体11歳~14歳ぐらいと言われていますが、それも個体によって異なります。8歳から徐々に表れる猫も居れば、12歳でもまだまだ元気という猫もいます。
それでは、猫が年老いたと感じる症状はどのようなものがあるのでしょうか。
猫の老化症状6つのサイン
猫の老化のサインは色々とありますが、今回はその中でも分かりやすい症状を6つ挙げたいと思います。
①嗅覚が鈍くなり、食事への興味が薄くなる
わが家の猫もそうですが、14歳を過ぎた頃から食事への興味が急に無くなり、一時期ご飯を食べさせるのに四苦八苦した時期がありました。
最初は病気かと思ったのですが、わが家の場合は病気では無く、嗅覚の衰えによるものでした。
猫は食事をする際、味覚ではなく、嗅覚に頼っていると言われています。
その証拠として、キャットフードにはほぼ味が無く、猫は匂いで食べたいものかどうかを見分けています。
わが家では、ドライフードをお湯でふやかしてやり、キャットフードの匂いが立つようにしてやると食べるようになりました。(猫に与えるときの温度は人肌くらいが適温です)
また、ご飯のお皿を口許に持って行ってあげ、匂いを嗅がせるのも効果があると思います。
②毛割れが起きる
毛割れが起きる原因として、一番大きな理由は老化と言われています。
老化による毛割れの場合は、水分やたんぱく質が十分に摂取できるように気を遣ってあげることと、適度なブラッシングをしてあげると良いでしょう。
後、毛割れの他の原因として、老化ではなく、内臓疾患の可能性もある為、おかしいと気づいたら早めに獣医さんに相談してください。
③歯が黄ばんだり、茶色っぽくなる
普段から歯磨きをしない猫は早くから口回りの症状が出ると言われています。
歯石がついて黄ばんだり茶色くなったりして歯周病になりやすく、口の匂いも気になったりします。
歯が悪くなると人間と同様、色々な病気を併発する恐れがありますので、異常があれば、まずは獣医に相談をしてください。
猫がまだ小さければ早めに歯磨きに慣れさせることをお勧めします。
④運動しなくなり、寝てばかりいる
筋力の低下や感覚機能の低下により、若い頃に比べて寝ることが多くなります。
適度な運動も重要ですが、これは高齢猫の自然の流れなので、寝ているときはそっとしておいてあげましょう。
猫が寝ることは長生きをする第一歩です。
⑤玄関にお迎えに来なくなる
わが家の猫もそうでしたが、毎日私の帰宅と同時にお迎えに来ていた猫が、徐々に回数が減り、今では全く迎えに来てくれなくなりました(悲)
それは、猫が自分を嫌いになった訳ではなく、聴覚が衰えて気配を感じられなくなったり、感覚機能の低下によるものかもしれません。
そんな時はがっかりせず、自分から愛猫に会いに行ってあげましょう。
⑥爪が出っぱなしになる
老猫になると運動能力や筋力が低下し爪が伸びやすく出たままになることがあります。
また、爪とぎの回数が減ると、古い爪の角質が抜けにくくなることも原因として挙げられます。
普段何気なく絨毯を歩いていた猫が、爪をパリパリ引っかけて歩くようになるとその兆候が出ているのかもしれません。
あなたが居ないとき、猫が絨毯に爪を引っかけて動けなくなるようなことがあると可哀そうなので、定期的に爪のお手入れをしてあげましょう。
まとめ
どうでしたでしょうか?
猫も私たちと同じ生き物なので、歳を取ると様々な症状が出てきます。
これは、猫の生活習慣を見直してあげるサインかもしれません。
食事、遊び方、お手入れetc…
大事な愛猫がいつまでも元気でいられるよう、サインを見逃さないようにしましょう。
また、定期検診もお忘れなく!