愛猫と暮らされている方は一度は噛まれたりひっかかれたりしたことがあるのではないでしょうか?
私は愛猫のビーフ先生と暮らして14年になりますが、幼猫期に少し噛まれはしたものの、それ以降は全くと言っていいほど噛まれたりひっかかれたりしたことはありません。
これは猫の習性を理解することで極力被害を避けることができるからなのです。
もちろん猫種や性格によっても異なってきますが、今回は猫が噛みつく理由やひっかく理由、そしてそうならないための方法についてご紹介したいと思います。
猫が噛みつく理由・ひっかく理由
狩りの練習、遊んで欲しい
人が寝ている時や何もない時に手足を噛もうとしたり、飛びついてくる殆どの理由は遊んで欲しい時です。
仔猫の時から手足を使って遊んでいると、自分にとっての遊び道具という認識を持ってしまうので人が思いもよらない時に襲われることがあります。
この行動は狩猟を好む猫にとっては本能的なものなので止めさせることは難しいでしょう。
ただし、その狩猟のターゲットを手足ではなくおもちゃ等に向けさせることが大事です。
ストレスやイライラ
いわゆる「八つ当たり」です。
怒られたり嫌な事があったりするとそれを昇華するために噛みついてくることがあります。
低い声でブツブツ文句を言ったり唸ったりしながら手足に飛びついてくる時はストレスが溜まっていたり嫌な事があった可能性があります。
そういう時は相手をせず距離を置くのが得策です。
間違えても頭を撫でようとしたり、なだめようとしないで下さい。
十中八九流血騒ぎになります!
かまってほしくない時
猫は自己中心な生き物です。
猫が触らせてくれるときは「猫が触って欲しい時」で決して「飼い主が触りたい時」ではありません。
撫でられて気持ち良さそうにしていても、次の瞬間ガブリなんていうこともざらにあります。
これはもう撫でなくて良いよのサインです。
もし触っている最中に耳が横に伏せたり、しきりに撫でる手を舐めたり、しっぽを強くパタパタし始めたらすぐに触るのをやめた方が良いでしょう。
ケガや痛い部分に触られた時
痛みを感じる場所やケガをしている場所を触られることは猫でなくても嫌なことです。
一定の場所を触ろうとしたとき常に威嚇や噛む行為をする場合はケガや病気の可能性を考え、一度動物病院で診てもらった方が良いでしょう。
猫に「噛まれない」「ひっかかれない」ために
遊ぶ時は人間の手足を使わない
仔猫の時に人の手足を使って遊んでいると遊ぶ道具、獲物として認識してしまいます。
小さい時は力も弱く噛まれたりひっかかれたりしても大きなケガにならないかもしれません。
しかし、大きくなった時に仔猫と同じような遊び方をしているとあっという間に流血騒ぎになります。
特に人の手や足を猫が両手で抱え込んだまま後ろ足でひっかく猫キックは凄まじい威力があり、小さいお子さんなどは簡単に猫を引きはがすことができないため要注意です。
一度できてしまった習性は簡単に変えることができませんので、仔猫の頃から遊ぶ時はおもちゃを使うようにしましょう。
遊ぶ時は全力で
仔猫や成猫は底なしのスタミナです。
多頭飼いの場合は猫同士で遊ぶことができますが、そうでない場合は飼い主様がとことん遊んであげる必要があるでしょう。
有り余るエネルギーは発散しないとストレスになり、それが攻撃性として現れてしまいます。
逆にしっかりと遊んであげることで、凶暴だった性格が穏やかになったという事例はたくさんありますので猫にとって如何に遊びが重要なことかが分かります。
猫のサインを見逃さない
猫が噛んだり引っかいたりする時には必ず何らかのサインを出しています。
これを見逃してしまうことで襲われるケースが殆どではないでしょうか。
猫が噛んだり引っかいたりする代表的なサインとしては
- 耳を横に向けてピンと寝かせている「イカ耳」(イライラ・不満・威嚇)
- 撫でている手を執拗に舐めてくる(イライラ・不満)
- 尻尾を強くパタパタしている(イライラ・不満)
- 手や足を見ながらお尻を振る(遊び・狩り)
- 唸ったり「シャーッ」と威嚇する(イライラ・不満・威嚇)
- 牙を剥き毛を逆立てる(怒り・威嚇)
が挙げられます。
このサインを察知した時は相手をしないようにしましょう。
撫でたり抱っこしている最中であれば直ぐにやめた方が良いでしょう。
これらを意識するだけで襲われる確率はぐんと減ります。
まとめ
みなさん如何でしたでしょうか?
猫が噛んだりひっかいたりするのには何らかの理由があり、前兆があります。
それらを理解することで襲われる回数は減ると思います。
猫をしつけることはとても難しいことなので、我々の方から猫ちゃんを理解してあげては如何でしょうか。