猫と暮らされている皆さんは愛猫にすりすりされたり、頭突きをされた経験はありませんか?
とても可愛いしぐさで「甘えてきて可愛いな」と思われる方もいるかもしれませんが、実は甘える以外にも猫にとって重要な役割を果たしています。
今回はその甘える以外の理由について5つご紹介させて頂きます!
飼い主へのすりすりしたり頭突きをする理由
自分の匂いを付けて安心したい
飼い主へのすりすりで一番多いと思われる理由がマーキングと呼ばれる匂い付けです。
猫は縄張り意識の強い生き物で、自分の知らない匂いがあると落ち着きません。
そこで、自分の気に入ったものや場所などに顔や体をすり寄せて匂いを付けるのです。
猫は顔や体に匂いを発する「臭腺」があり、その部分を擦りつけることで自分の匂いを対象物に付着させます。
こう言った猫の顔から出る匂いは「フェイシャルフェロモン」と呼ばれます。
飼い主が外から帰って来たときやお風呂から上がってきたとき猫がすり寄ってくるのは、外から持ち込まれた匂いやボディーソープやシャンプーなどの匂いで落ち着かなくなり、一生懸命自分の匂いを着けようとするためです。
猫にとって見知らぬ来客があった際に、すりすりと近寄る場合はこの匂い着けの意味合いが強いと言えるでしょう。
匂いは猫にとって周りの環境を把握するための情報収集手段であると同時に自分を知らせたり安心させるためのコミュニケーション手段でもあるんですね。
飼い主への信頼
猫のすりすりや頭突きは飼い主への信頼の現れでもあります。
すり寄って来る時に喉をゴロゴロ鳴らしたり、目を細めたり幸せそうな顔をしている時やしっぽをピーンと立てて甘えてくる時はとても猫に愛されている瞬間なので猫の気が済むまで可愛がってあげましょう!
本来猫は警戒心の強い生き物なので、猫にこのような行動をして貰えるということは一定以上の信頼関係を築けていることになります。
飼い主への挨拶代わり
朝起きたり、猫とすれ違ったときに軽くすり寄ってくる時は「やあ、おはよう」とか「調子はどう?」など軽いコミュニケーションの意味合いが多いようです。
わが家のビーフ先生(猫)は私が布団でもぞもぞ起き始めると、近寄ってきて軽くすりすりと挨拶をしてくれます。
こう言ったときは優しく声を掛けてあげたり、軽いスキンシップをしてあげると良いですね。
飼い主への要求
猫は飼い主への要求のためにすり寄って来ることもあります。
例えば「ご飯ちょうだい」「お水飲みたいな」「おやつ欲しいな」「遊ぼうよ」「触ってよ」などです。
この場合は自分のして欲しいことに気づいて貰いたくて鳴きながら何度もすり寄ってきます。
ただ何でもかんでも言う事を聞いてあげていると、猫は賢い生き物なので鳴いてすり寄れば言う事を聞いてくれると勘違いしてしまい、しつこくおねだりをするようになってしまいます。
猫の要求に根負けをしておやつをあげているうちに猫がぶくぶくに太ってしまったなどは良く聞く話です。
怒った飼い主をなだめようとする
猫が悪さをした際に飼い主が叱ったり、怒ることは日常的に良くある話です。
その叱ったり、怒ったりした際に猫が自分にすり寄ってきた経験はないでしょうか?
この場合、飼い主の目線からすると「怒られて反省してるんだな」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、残念ながら猫に反省という二文字はありません(笑)
飼い主が怒っているときにすり寄ってくる猫の心理は「どうしてそんなに大きな声だすの?」「まぁまぁ、落ち着きなよ!」ぐらいの気持ちしか無いため、猫は何度も同じ過ちを繰り返します。
まとめ
今回、猫のすりすりや頭突きにはどのような意味があるかを書かせて頂きました。
猫がすり寄る行為はただ甘えるだけではなく、様々な意味を持っているんですね。
特に顔の周りの臭腺を飼い主に擦り付ける行為は一種のマーキング行為であり、自分の所有を主張したり自分の匂いを着けることで安心を得ています。
これは匂いでコミュニケーションや情報収集する猫特有の習性と言えます。
ただ、こう言った理由はどうであれ、猫がすり寄って来てくれることは至福の時でもありますので、あまり深いことは考えず今まで通り愛猫を猫かわいがりしてあげてください!
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